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小学生の時、なぜアサガオの花が青や紫やピンクなど様々な色になるのかが不思議でした。同じリンゴでも、赤いものや緑のものなど色々あることに非常に興味をかき立てられました。そして、生物の授業ではじめて、これは19世紀の生物学者グレゴール・メンデルによって解き明かされた“遺伝の法則”によることを知りました。私たちの血液型を決めているのも、三毛猫が殆どメスになるのも、この「メンデルの法則」です。これらの遺伝情報は、からだの細胞のなかのDNAに記録されています。生き物の特徴や体質そして一部の病気も、この遺伝の法則によって引き継がれていることを知り、深く感動しました。そして、DNA・遺伝子と病気との関係性に、予防や治療につながる将来性を感じました。
これが、私が医学に関心を持った原点です。
私はガーデニングや果物を作ることが大好きです。最近では、寒さや暑さに強く日本の風土に合うように遺伝改良された植物も多くなり色々楽しめるようになりました。しかし、肥料や水やりは非常に手間もかかります。季節ごとにそれぞれの植物に適した肥料をまきます。これを怠り、弱らせ枯れさせてしまったこともしばしばあります。立派な花や果実を作るためには、植物の3大栄養素であるチッソとリンとカリウムが大切です。栄養のバランスが重要であり、かたよってしまうと立派に成長しません。そして病気にもかかりやすいです。
人間も植物も生き物はみんな同じだと実感します。私たちのカラダの栄養バランスも同様で、糖質・脂質・タンパク質の3大栄養素やビタミンなどがかたよってしまうと糖尿病などの生活習慣病を来します。急増している生活習慣病やガンは、確かに“遺伝的素因”も影響しますが、“食習慣や運動習慣などのライフスタイルのかたより”が関わっていることも事実です。好き嫌いや偏った食事の克服は、予防そして治療にも大きくつながります。遺伝的素因がわかれば、早期予防につながる可能性もあります。植物も人間も健康を保つためには知識と経験をもとにそれぞれの個性にあわせた栄養管理が大切なのです。
小さいころ、中耳炎で耳鼻科の先生にお世話になることが多く、病院とお医者さんが苦手でした。怖い先生と痛いイメージばかりで、血を見ることも大嫌いでした。そんな記憶から、患者さんに怖がられないような優しい先生になり、しっかりと治療のできるお医者さんになりたいと思い医学部に進学しました。
医学部の学生実習では、患者さんとのコミュニケーションを大切にした指導を受けます。大学病院に入院している多くの患者さんは大きな病気を抱えています。心臓病や脳卒中など重症な患者さんも担当します。しかし、担当した患者さんに対して学生が出来ることは、高度な医療行為ではなく病気と闘っている患者さんに心から寄り添うことです。
それぞれの患者さんにはそれぞれの家族や生活があります。病気の原因や再発を繰り返さないための大切なヒントも日々の生活の中にあるかもしれません。患者さんとのコミュニケーションの中に大きな治療のヒントが隠れていることを学生実習で学びました。何故このような病気になったのか?生活習慣病や糖尿病をしっかり予防・治療すれば、こんな大きな手術をしなくても済むかもしれない。予防とは、地味な仕事かもしれないけど将来は必要とされる。それで、生活習慣病、糖尿病や甲状腺を専門とする内分泌代謝内科を専門とすることを決心しました。
糖尿病の素因は確かに遺伝します。しかし、適正な生活を送れば多くは予防できるのです。
そして、刻々と進歩する遺伝子工学・再生医療は、私たちを多くの病気から救う可能性を秘めています。
同時に病気を未然に防ぐ予防医学のさらなる発展を期待しています。
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